角軒樋
角軒樋 ※各写真をクリックし拡大してご覧ください。
角樋の種類
角樋は、種類が たくさん あります。※樋名称横の()内は、排水能力を水勾配5/1000時の場合で、単位「ℓ/s」で表しています。
角樋の代表 (村越板金に限る)
「PC50」(1.2)
これは、前高の軒樋で排水量は、「半丸105」(1.3)より やや少ないです。
一回り大きい「PC77」(3.0)も有り、これは、パナさんの住宅用樋の中では、最大の排水利用です。用途により、ご使用ください。
角樋の中で、見栄えもよく、価格も安めですので、多く出回っています。
自分の所も、「樋は、角樋にして」と言われると、イメージとして、この「PC50」が浮かびます。
化粧樋
外観が洗練されて、見た目 樋が付いているように見えない感じです。
新製品のアーチスペース(不明)・E-1型(1.6)・NF-I型(1.4)・FS-I型(1.3)・PGR60(2.0)があります。
FS-I型とPRG60には、「メタリック調」呼ばれる、樹脂なのに「金属に見える」樋もあります。「かっこいい」です。一度やってみたいです。
その他の軒樋… (すみません、軽く扱って)
用途によって、PJ70(2.0)・U105(1.5)・アイアン角(0.4)が、あります。
PJ70は、PC50と、価格は同じで、排水量があります。形状は、やや前高で、前後の高さの差が「1cm」とPC50の「2.5cm」と差があります。このため、見た目「ズングリ」した感じは、ありますが、「排水量」重視ならば、お得です。
U105は、半丸の105より排水量は、少し多いです。「半丸では、少しかっこ悪いかな」と、言う時 お得です。
アイアン角は、排水量が少ないので、主に玄関用の樋です。
形状は、PC50の「縮小版」です。写真の一番小さい樋が「アイアン角」です。
外観・カラーバリエーションは、「パナソニック」さんのホームページを見た方が、早いかと思いますので、右にリンク先を張っておきます。URLをクリックしてください。(パナソニック住宅用雨とい商品一覧)→「http://sumai.panasonic.jp/amatoi/lineup/」
耐候性
ここでは、紫外線による変色対策「耐候性」についてお話します。
ズバリ。 角樋シリーズの耐候性は、半丸樋よりもアップしています。
特に FS-I型・PGR60・E-I型・PJ70 は、「アクリル系高耐候性特殊樹脂」を用いて、変色・耐熱性・耐久性を「さらに」アップさせています。
他のシリーズも「塩ビ系耐候性向上特殊樹脂」を用い「変色差5年保証」を掲げています。ちなみに、上のシリーズは、「10年保証」です。
残念ながら半丸樋には、そのような保証は、付いていません。
樋吊り
「雨樋について」のページでも触れましたが、樋吊りは、外吊り
樋吊りが見えない内吊りが、あります。最近では、角樋を使うなら、「内吊り」が多いようです。
パナさんから「ポリカーボネイト(ポリカ)」製の樋吊りもありますが、自分は、写真にもある、ステン製の樋吊りを使います。理由は、「丈夫そう」だからです。厚みもあり形状も十分耐えられるものと思っています。
また、金属製なので曲げ伸ばしが利き勾配に合わせて角度が変えられるのも「便利」です。
半丸軒樋の樋吊りの時も、話した。「樋吊りの間隔」ですが、メーカーが推奨している「静岡県1m以内」は、一応「ポリカ」での仕様です。ステンの場合だと、自重の関係があるのかもしれませんが、60cm以内となっています。
自分が、使用している樋吊りは、自在タイプで施工時に自由が利くのでよく利用させてもらっています。 3cmほど、前後できるので地面と垂直でない面板(勾配に直角)でも、水上と水下の出を調整して まっすぐに樋を付けることができます。
漏斗
角樋の漏斗は、そこが平らなので「ドレン」を使って軒樋から直接、縦樋・エルボを付けることができるのが特徴です。
しかし、自分は、樋の伸縮を考えて、漏斗の中で切断できるタイプの漏斗(自称:箱漏斗)を進めます。軒樋が曲がって付けられている場合は、特に、進めます。
切断した面には、接着剤を塗り、剝き出しになった亜鉛板の腐食を防いでいます。
箱漏斗も あまり目立たない形状ですので、違和感なく施工できます。
- 新製品のアーチスペースは、「そこまで、漏斗が邪魔かー」と、思うくらい斬新なデザインです。(角樋の種類パナさんサイト参照)
逆に、半丸樋の漏斗のように、頭に飾りの付いた物もあります。
用途によりお選びください。
軒曲り
屋根の形状によっては、軒樋を曲げて付ける場合があります。
角樋は、前と後ろの高さが違うので、外曲り・内曲り と分ける必要があります。(U105は除く)
また、前の漏斗の時にも言いましたが、左右曲りを付ける施工になった場合、伸縮が逃げる所がないので、無理にでも漏斗を付けていただきたいです。
屋根の形状で角木が付くお宅でも、PJ70なら、テリ樋から、テリ曲りも、そろっています。
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